伊野尾くんと付き合った経緯①

完全妄想です!!!!!!

 

 

伊野尾くんと付き合う様になるまでの経緯

 

BGMはこちらでどうぞ。

Never Forget You エメニケ (MNEK ft. Zara Larsson)

https://youtu.be/GTyN-DB_v5M

 

設定 伊野尾くんは気に入ったお店に通うらしい(某紙インタビュー)為、和食屋さんのアルバイターとお客さんシチュエーション

 

 

Take1

 

夜のシフトに代わってから二週間が過ぎていた。

正直夜は苦手だ。

人間生活をしていれば嫌でも夜は眠くなってくる訳で、学校が終わってから働くと言うのは正直しんどかった。

でも一週間前からはそんな事どうってことなかった。

 

ある日例によって疲れていたわたしは、明るく快活な『いらっしゃいませ』を言う事が出来ない、アルバイター失格な接客を行っていた。

 

チリリンッ

入り口が開く音がした。

『いらっしゃいませー』 目を疑った。

そこに立っていたのはスラッとして細長く、薄く、存在しているのかも疑うような美しさを身に纏った伊野尾くんではないか。

テレビで見るよりも何倍もキレイで、男性に対してキレイと言うのはおかしいのではないか?と聞かれても、いやおかしくない。と断言できるレベルだ。

鼻が高くてタレ目が可愛くて何よりも顔が小さい上に細いからオーラがすごい。見えないけど。

 

バイト先では隠していたがわたしは大のHey!Say!JUMPファン。

正直好きなのは有岡大貴くんだがメンバーである伊野尾くん本人を目の前にして興奮しない訳がない。

必死で悟られないようカウンターへ通す。

お水を出す手が震えない様に心を落ち着かせる。無理だ。心臓がうるさい。

『○△□御膳で』

メニューに目線を落としたままそれだけを言い水を口に含む。

『味噌汁は+150円で豚汁に出来ますが』

上ずっていないだろうか?

『じゃそれでー』

何の不思議がる事もなく返答が返ってくる。

伊野尾くんと会話をしてしまった。心臓がうるさい。

程なくして御膳を運ぶ。

『おっすっげー』

小さな声で心の声を呟くと運んできたわたしの顔を見てニッコリ微笑む彼。

『いただきまぁす』 両手を合わせてわたしに言ってきた。

有岡くん、どうしよう。

わたし伊野尾くんにこんな事されてもう無理… 心の荒ぶりを必死で抑えてその場を去る。

レジの隙間からソッと覗く。

猫背になり足を開いて座り、頬を大きく膨らましながらガツガツと食べている。

一見顔が小さくてキレイすぎる彼だけど、男の子なんだな~とこんな所で感じる。

そんなにパンパンに入れて大丈夫かなぁ…と心配しつつ有岡大貴くんと同じだ!ってやっぱり大好きな人の顔が浮かぶ。

20分程経って席を立った。早い。

小さな店の為、ホールは私しかいなかった。

『美味しかったです、また来ます!』

レジでお金を払いそう言って帰っていった。

また、来ます…また来てくれるんだ…今度はいつかな… なんて余韻に浸っていたら厨房から早く運べとの声が。

あぁーあ、現実に引き戻された気分。

今度いつ来るかなんて分からないのに、それからのバイトはとても楽しかった。

ずっとドキドキして飼い主を待ってる犬みたい。

あの日から伊野尾くんの事が忘れられなくて、特別な気持ちが芽生え始めていた。

気付けば伊野尾くんばかり目で追っていて。

あの日から8日が経った。

やっぱその場の言葉だったんだろうな~期待しすぎちゃった。 そう思い掛けていた。

 

チリリンッ

入り口が開く音がした。

『こんばんはー』

来た! 来てくれた! わたしが犬だったらきっと尻尾が千切れる程振ってるに違いない。

『いらっしゃいませ!!』

あっヤバイ…つい声が大きくなっちゃった… 席へ案内する。

前回と同じ席。

何度も頭の中でシミュレーションをしてお水は震えずに出す事が出来た。

前回と同じ物を注文された。

『あ、豚汁で』

『はいっ!』

覚えててくれた。 それだけで世界はこんなにも楽しいんだ、と思えた。

御膳を運ぶ。 そこでわたしの悪い癖が出た。

『あのっ!JUMP、大好きです!!』

『あ、どーも』

そりゃそうだ。 お仕事が終わってひっそり来てるのにこんな所にファンがいたと知ったら余計疲れてしまう。慌てて続ける。

『わ、わ、わたし友達いないんで!!絶対誰にも言いませんから!!口固いですすごく!!』

絶対に引いている。

『………誰が好きなの?』

えっ。

『JUMP好きなんでしょ?誰が一番なの?』

『えっ、あっ有岡大貴く…』 今までだと息を吐くように言っていたからつい出てしまった。

『大ちゃんね、すきそー』

『嘘です』

『は?』

『有岡大貴くん、でした、が、今は、伊野尾くん…です』

『ふーんありがと』

『ほんとです!!』

『うん。いただきまーす』

『あっあ、はいっ』

あの笑顔ではなかった。 完全にやってしまったやつだ。 本当にあの日から伊野尾くんが一番だった。 一番は伊野尾くんだった。

その後は特に会話はなく20分程経ってレジに来た。 顔が見れない。 行ってしまう。また来ますなんてもう言ってくれないんだ…もう無理なんだ…そう思ったら涙が出てきちゃって。

我ながら自分に引いてしまう。

案の定伊野尾くんも『え…』と固まっている。

『ごっごめんなさいありがとうございました』

『何それw何で泣いてんのw』

『も、もう来てくれないって。思って。でも、一番好きなっ伊野尾くんっにっまた会いたくてっっ』

『あー…ハハッ俺は貴方に会いに来てるわけじゃなくてここのご飯食べに来てるから』

『確かっっに…』

確かにって何だよわたし!!!

『ごめんなさいっっ』

『何で謝るのw俺振られたみたいなんだけどw』

『違います違います全然好きですぅ…』

『あーうんわかったから。また来るって』

『ほんとですかぁいつですかぁ…』

『めんどくせーw近い内にね。ご飯を食べに来る』

『待ってますぅ…』

『はーい』

 

出ていった。

伊野尾くんの食べた食器を片付ける。

 

チリリンッ

『いらっしゃいま…』

『忘れ物』

『あ、なんか忘れてましたっけ?』

席には特に何もなかった。

背の高い彼が近付いてくる。

『え?』 わたしの腕を掴むと彼のキレイな指がわたしの指を開く。

くしゃくしゃになった紙を手に握らされた。

『友達いないんでしょ?』

『えっ』

『口すごい固いんでしょ?』

『……あっはい!!固い!すごい!』

てんぱって日本語がおかしいのは承知だ。

『そんじゃ』

そう言うと颯爽と出ていった。

紙を開いてみると殴り書きの様に書かれた英語だった。

くしゃくしゃにしてあったから解読に時間が掛かった。 と言っても3分くらい。

そしてそれがlineのIDだと気付くのに4分掛かった。

気付いた瞬間体内の温度がこれでもかと上昇して倒れそうだった。

急いでID検索をする。

 

"kei"

 

ホンモノナノカ…?

最早わからなかった。

勇気を今世紀最大に出して打つ。

 

"ほんものですか…?"

 

程なくして既読になり返ってくる。

 

"はい"

どう返せば良いのだろうか

 

"どえして"

混乱して誤字を送る

 

"うーんわかんない"

誤字は気にならなかった様だ

どう返せば良いのだろうか

 

"また来て下さい"

しつこいかな

 

"食べにね"

そうだった

 

"待ってます!!"

既読になり、返事が返ってこなくなった。

 

 

 

ここまでがTake1

はーーーーーー長くなってすみません自分でもよくわかんなくなりました!! 気分が乗ったらまた続き書きますありがとうございました!

 

こんな事あるはずないと思いながら必死に無い文章力を出して見ましたありがとうございました!!!